世界の中心でAIをさけぶ

著者とカメラマンのコンビ(実際は6名)が西海岸ワシントン州を旅したブログがベース。IT産業の中心であるアメリカ社会を通して近未来に思いを馳せる。既存の国家と民主主義は行き詰まり、ITジャイアントが主導する新体制が生まれる。ほとんどの人間はデータの供給源となりベーシックインカムで暮らす。なかなか大胆な予想であるがうなづけない訳でもない。最終章は急に宗教色が強くなり、出版に向けて無理やりまとめた感じは否めない。同名のヒット小説へのオマージュ商売との批判はあるだろう。

 

 

 

世界の中心でAIをさけぶ (新潮新書)

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