国家を食べる

食を導入に各国の政情や世相に切り込むルポ。著者は元朝日新聞の中東アフリカ支局長。美味そうな料理と厳しい現実の対比は見事なキレ。日本から距離感の遠い地域の事情をある意味命がけの取材で紹介する。記者らしく文章は簡潔でかつ重い。国民の安全を保証できない国家が如何に多いか。欧米の事情で無理矢理成立した国も多数ある。ネタは少し古いが気にならない。好著である。

-パレスチナ マルクーバ
-エチオピア インジュラ
-エジプト コシャリ

 

国家を食べる (新潮新書)

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