経営の失敗学

著者はBCG出身で現在は一橋大で教鞭を執る。ビジネスは本来失敗するものという前提で、本書は書かれている。過去の豊富な事例から避けるべき地雷を明示。論旨は明快で理解しやすい。自分に落とし込むと耳が痛い部分もある。好著である。参考にすべき引用多数。

  • トヨタはあえてデトロイトでなくケンタッキーに工場を建設。新たな文化の導入。
  • 成功の十分条件(=必勝法)は存在しない。
  • 成功の必要条件は、負けない戦略x凌駕する努力x時の運
  • 負けない戦略は地道な努力で作ることができる。
  • 成功は個別例だが、失敗のパターンは共通している。よって分析しやすい。
  • 戦略策定では多重人格になること。(視点を変える)
  • マクロトレンドは予測しやすい。四半期ごとに気を取られると気づかない。
  • 戦略を尖らせるためには、イノベーションを起こす。失敗しても立ち直る体力が必要

経営の失敗学

経営の失敗学