斜陽産業であった四国今治市のタオル業界。政府の補助を受けて再生を図る。白羽の矢が立ったのは佐藤可士和。いつもより二桁少ない予算の中で、ブランド戦略をプロデュースした。キーワードは安全、安心、高品質。あえて白タオルで品質を世に問い勝負に出るところは感性。有名ブランドのOEM生産に甘んじていた製品に地方ブランドで付加価値をつける。奇跡と呼ばれるが、シェアの伸びは2%に過ぎない。まだまだ眠っている技術を発掘することが日本創世につながる。佐藤氏と業界団体の共著の形で両面から経緯を語る。必ずしも一枚岩でない業界をまとめたのは地元の人々の力。記述に重複があるのは仕方ない。
- 作者: 佐藤可士和,四国タオル工業組合
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2014/11/20
- メディア: 単行本
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- ロゴマークにはデザインの耐久性が必要
- あえてドライな関係を保つ。情に流されない。
- ブランドは立ち上げより保守が難しい。