町工場の娘

父親の急逝で機械工場の経営を任された著者。工学部の卒業だがその時点では32歳の主婦。リーマンショックの不況を乗り切り、紆余曲折を経て見事に工場を再生する。職人気質の現場を根気強く説得し、新型機械やシステムを積極的に導入、若手の採用も進め技術の伝承を計る。何よりもすばらしいのは積極的な経営方針。一企業にとどまらず、日本の中小企業のモデルケースとなる。生来の明るさと好奇心。最後の亡父への手紙には泣かされる。

町工場の娘

町工場の娘