芸能

ナウシカ考

風の谷のナウシカ、マンガ版を論考する。著者の専門は民俗学。作品自体が神学や哲学的な内容を含み、世に問うものが多いのは万人がうなずくところ。本書では原作から数多く引用しつつ自らの解釈を述べる。ラストの墓の主との対決が主題。あまり目新しい解釈…

我が人生の応援歌

詩歌に関するエッセイ。戦前戦後の唱歌や歌謡曲から、作者の心に残り、今も口ずさむものを取り上げる。満州からの必死の引き上げや、留学先アメリカでのノイローゼなど自らの人生遍歴も語る。取り上げた歌は抒情的ではあるが暗いものが多い。戦争など本当に…

アイドルやめました

自身がもとAKBグループ出身の著者が、卒業して新たな人生を歩む8人を尋ね、その生き方を描くルポ。共通するのはグループ内の激しい競争、いずれもメジャーになれず転機を迎える。逆に言えばしっかりした目標を持ち、踏ん張れるのは競争で鍛えられたことにも…

東京笑芸ざんまい

著者が、お笑い芸能ネタをベースに書いたエッセイ。週刊誌への連載。少し世代は上だが懐かしい芸人たちをそのネタやヒット曲とともに振り返る。作者も古希を迎え、どうしても自分の来歴の自慢が入るのはご愛敬。芸人の評価としては三木のり平とビートたけし…

羊と鋼の森

ピアノ調教師を題材とした小説。北海道の田舎育ちの青年が、高校時代に出会った天才的調律師に憧れ、その道を目指す。地元の小さな楽器店に就職し腕を磨く。それぞれ癖のある先輩たちと、様々な客先。双子の女子高校生が重要な役割を担う。ピアノは演奏者だ…

言い訳

著者はナイツのボケ担当。M-1では準優勝にとどまるが、今や東の大関クラスに君臨。現在の東西の漫才界を俯瞰する。M-1自体が吉本主催で大阪のしゃべくり漫才が王道。スタートが不利だが幾多の才能が挑み、スターダムにのし上がる。笑いの内情と推移が…

ベストオブマイラストソング

人生の最後に聞くべき曲を探るエッセイ。14年間の連載から52編を選定。味わいのある文章で曲を紹介。過半は知らない曲。著者は戦前生まれなので世代の差は致し方ない。選曲はいわゆる流行歌が多い。ドラマ制作に活かしたものも数々。前半は引き込まれた…

母さんの「あおいくま」

ものまね王者の著者の自伝。母子家庭で育ち最愛の母親への想いが綴られる。貧しい生活の中でも常にポジティブで笑いの絶えなかった一家。内気な少年はいつしかものまねに目覚め、時代の寵児となる。実家にはられていたおしえ「あせるな、おこるな、いばるな…

至高の音楽

クラシック音楽好きの著者が、古今の名曲を紹介。さらに膨大なコレクションの中から演奏者を選び抜いた名盤を紹介する。推薦盤はやや古めの大家の演奏が多いがこれには理由がある。録音が発達していなかった当時、徹底してスコアを読み込み自らの解釈を深め…

村上龍の質問術

カンブリア宮殿の楽屋本。並み居る経営者へのインタビューを通して、いかに経営哲学の核心に迫るかの質問術。周到な準備と資料の読み込みによりブレーストーミングから肝となる質問を見つける過程が明かされる。本番でのやりとりはほとんど視聴しているはず…

言葉のチカラ

この度定年退職となったNHKの花形アナウンサーである著者のエッセイ集。不器用であがり性の自分のからを打ち破り、言葉の持つ力を信じて走り続けたアナウンサー人生。カンペに頼らずいかに真実を伝えるかに腐心。何事もよく研究されているなというのが実…

岩窟の聖母

ロンドンナショナルギャラリーとパリルーブル美術館にほぼ同じ作品があり、論争の対象となっている。光のとらえ方からルーブル側がオリジナル。ただしこれは教会には飾られず、ルイ12世の個人所有となった。ヨハネ信仰のため、天使ガブリエルの手が描き換…

ベーリックホール

横浜山手の西洋館。スパニュッシュ様式を取り入れた個人の邸宅。一般開放中。

藤田喬平ガラス

ドリームボックスと呼ばれたガラス箱の美http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/backnumber/090613/佐藤玄々日本橋三越の天女像http://www.tv-tokyo.co.jp/kyojin/backnumber/110723/index.html

日本人はなぜ戦争へ向かったのか

開戦70年を迎えてのNHKスペシャル取材記。これは上巻で満州事変後の外交と陸軍に焦点をあてる。当時の帝国主義の世界では事変後も国際社会で容認される可能性は低く無かったとする。国内の閉塞感の中で関東軍が挙げた快挙である満州国に国民が酔い、強硬論…

カンブリア宮殿

番組出演時の対談をベース。この回は放映を見ていて印象深いものがあった。ITによる人間社会への貢献を使命とする孫氏の想いがよく伝わって来る。内容として既視感があるものの、放送されなかったエピソードも紹介されている。カンブリア宮殿特別版村上龍×孫…

フランフラン

感性より肉体(編集後記) 女性に圧倒的な人気がある小物・雑貨店の経営者は、感性などと言う曖昧なセンサーではなく肉体で思考する人物だった。 初対面だったが、まるで学生時代の友人に会ったような感じで収録はとても楽しかった。客の潜在意識を掴む為に…

{経営]未来工業

こちらも特色ある中小企業。ケチで不思議な創業者だが、人間の能力を信じ社員力で業績を伸ばす。「常に考える」が社是

仕事がもっと面白くなるプロ論

NHKの人気トーク番組の活字化。各界で活躍するプロ達の哲学や生き様を浮き彫りにする。若者向けの番組だけあって登場する人たちは全体に若手の一線級。共通するのは負けず嫌いと人知れない努力。30人網羅しているのはいいのだが、一人あたりのページが少な…

カンブリア宮殿 村上龍x経済人

番組初期の放映分を活字化。この頃の私は半分くらいを視聴していた。対談の記録と村上龍の編集後記からなる。ゲストはトヨタ、ホンダのトップからベンチャーの雄まで幅広い。共通しているのは人間的魅力。もう一度会いたいと思わせる力が成功を呼ぶ。しかも…

鎌倉シャツ

カンブリア。5000円のYシャツの少量多品種生産、高品質でアピール。創業者は元VAN出身で安売りの横行するアパレル業界にもの申す。 通常の衣類は買った日がもっとも満足が高い。製品をして語らすべし。 毎週新製品。各店にサイズ毎2着のみ。 季節毎…

チョコレートコスモス

大学(多分早大)の独立系演劇サークルに飛び込んできた天才少女飛鳥。演劇界では素人同然の彼女が、独特の感性で引き起こす奇跡。劇団の旗揚げ公演から、業界のだれもが注目するオーディションと一気に駆け抜ける。学生仲間、脚本家、相手役の女優と視点を…

OKストア

スーパーOKストア。総経費率を15%に抑制する。他の大手は20%台。イオン、ヨーカ堂はビジネスモデルが違う。目標はウォールマートし、毎日が特売日。チラシを打たず広告費抑制。HPもなし。客に損をさせない正直経営は客をファンとして固定する。

林原

カンブリア宮殿に社長が出演。48年間研究一本で独自経営。 科学と技術は違う。分けるべき 目的の欄を書いた基礎研究はダメ。

コメ兵

80:20の法則 買取価格は客の8割が売る値段 販売価格は2週間で2割が売れる値段。2ヶ月で8割が売れる値段。2年で完売。

日産

カンブリア宮殿の新春特別版 合理主義者だが少年のような車への愛着 日本の現場力は世界一 解決策は社員が知っている。 欧米の労働人口の10%が自動車産業。政府の救済は妥当。 日産は電気自動車を2011年に発売。車体価格はガソリン車と同等。バッテリーはリ…

プロフェッショナル

録画していた将棋の羽生さん編。放送自体がアンコールに応えたものとのこと。 リスク無しで進化はない。 30代からは直感を信じる。直感は多くの経験から生まれる。 10年前の自分にくらべて、将棋全体への理解の深さは絶対の自信がある。

コマツ

ためたカンブリア宮殿を3本見る。V字回復を果たしたコマツが参考になる。 人間辛抱できるのは2年が限度。リストラは2年で結果を出す。 商品開発ではまず犠牲にするスペックを決める。総花主義はダメ ライバルに3−5年差をつける性能。 IT化が、アフタ…

プロフェッショナル

There is always another way.自閉症の子供たちと向き合ってきた、ベテラン女性教師。相手にあわせて柔軟に方法論を変える。必ず子供の成長する日が来ることを信じる。

カンブリア宮殿

仕事には3つの喜びがある。 発見 達成 上達 特に上司は部下に発見の喜びを与えるべき。 くらコーポレーション社長