日の出

戦前に徴兵拒否し逃走した主人公。鍛冶職人として各地を転々とする。真面目な仕事ぶりでどこでも暖かく迎えられるが、川崎の朝鮮人街に潜伏しているときに関東大震災が襲う。自警団の朝鮮人狩りで最愛の人を失う。その後友人の努力もあって名誉を回復。結婚して子を設けるが、その子孫がルーツを訪ねる2部構成。最後は少し中途半端な印象。現代まで続く日韓のテーマに踏み込んだ読み応えのある一冊。

日の出

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