総合雑誌の編集長が主人公。出版不況の中、苦境を脱するために奮戦する。武器は人たらしの魅力と人脈のネットワーク。何より小説に対する思い入れ。作家をサポートし時に導くことで名作が生まれる。部内の確執、社内派閥の争い、家庭では妻との不和。と問題は山積み。最後はデジタル化廃刊の憂き目にあう。このあたりが物語のピーク。独立しての成功と少年時代の半生が展開されるが、ここは無くても良かったか。主題は誠実な人間像と仕事への情熱と読んだ。甘めのA評価。
- 作者: 塩田武士,大泉洋
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/08/31
- メディア: 単行本
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