未来のルーシー

人類学大家二人の対談。霊長類学と考古学の直近の成果から、日本文化の源流と、今後の展開を語る。京大では今西学と西田哲学は外せない。ロゴスとレンマ、西洋と東洋の哲学思考の違いは一神教とアミニズムの差でもある。対談だけに難解な部分は少ないが、今一つ全体像がつかみきれない。面白いエピソードはいくつか拾えた。

 

-稲作文化は西から伝わるが、能登あたりでストップする。狩猟社会のバランスを守る勢力が存在した。

-人類の遺伝的有効個体数は1万人程度。均質で危ない状態にある。

-農耕が始まり、将来への投資が価値を持つ。資本主義の原点。