世襲と経営

サントリーの3代目、佐治信忠のインタビューをベースに独特の社風と経営理念を持つ同族会社の実像に迫る。半世紀赤字を続けたビール事業、アメリカのビーム社の買収と通常の上場企業ではありえない選択。創業者一族と一般社員の厚い信頼関係がベースにある。新浪氏を社長として迎えたのも驚き。信忠氏自身はトップは努めて明るく、旗を振るべきと自らを作ってきた。また母方の祖父は平賀造船中将、東大総長でもあり学者の血も入る。これは知らなかった。新しい時代を迎えるサントリーにあらためて注目。