カルピスをつくった男三島海雲

タイトル通り三島氏の伝記。明治に箕面の寺に生まれ、大陸浪人として中国に。モンゴルでであった乳製品をヒントに、帰国後カルピスを開発、創業者となる。仏教思想が根底にあり目指すは国利民福。経営者というよりは技術者であり思想家であった。家庭には恵まれず娘を二人失くす不幸。会社は死後買収されるが、カルピスは国民のだれもが知る飲料となり健在。波乱万丈の人生に感嘆する。著作の引用から実像に迫る。甘めのAは作品よりその生き様への敬意。

カルピスをつくった男 三島海雲

カルピスをつくった男 三島海雲