2020-09-25 孤塁 書評 社会 生活 震災ノンフィクション。3.11の激震から文字通り奮闘する地元消防の苦闘を描く。ほとんど報道されてないが、原発にも何度も出動。被爆の恐怖と闘いながら、使命感に突き動かされる。特攻という言葉が自然に使われる。自らの恐怖、家族への想い、いわれなき差別も現実にはある。多くの隊員を取材。やや網羅的で個人の顔がそれぞれ思い浮かばないのは仕方のないところ。全体としてとらえて欲しいというところが逆に作者の意図でもある。感動の秀作。 孤塁 双葉郡消防士たちの3.11 作者:吉田 千亜 発売日: 2020/01/31 メディア: 単行本