敗れても敗れても

東大野球部の苦闘の歴史を記録した一冊。沖縄戦を指揮した最後の官選知事は戦前の名選手。覚悟を決めて死地に赴く。今島守として現地の尊敬を集める。戦後は私学の補強の中で、文武両道は苦戦を強いられるが好投手のいる時に花を咲かせる。野球はやはりピッチャーだ。紡ぐ歴史は学生スポーツの本道でもある。やや網羅的ではあるが、読ませるノンフィクション。