戦時中鬼才の写真家土門拳が、時勢に逆らえず戦意高揚のため予科練で撮影していた。戦後本人がその過去を封印していたという知られざる事実。巻頭に飾られた写真はさすがに素晴らしい。内容的にはむしろ予科練の学生達の生活と特攻隊の真実に重点が置かれる。予科練自体15年ほどの歴史しか無く、戦争末期に急速に組織を拡大させていった。自分の息子と変わらぬ15−17歳の少年達のかけがえのない青春の記録。私の父もその一人である。
- 作者: 倉田耕一
- 出版社/メーカー: 新人物往来社
- 発売日: 2010/07/10
- メディア: 単行本
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