水銀灯が消えるまで

短編連作。地方のさえない遊園地が舞台としているが経営難から閉園となる。遊園地は象徴ではあるが主題ではない。日常生活で孤独を抱えた人々が描かれる。作者は歌人だけあってどこか感性の世界。叙情的できれいな文章。それぞれに結末は明示されず読者に委ねられる形。悪くない。

水銀灯が消えるまで (集英社文庫)

水銀灯が消えるまで (集英社文庫)