コンビニララバイ

連作集。個人経営のコンビニを舞台に、経営者、従業員、客達の人間模様を描く。経営者自身が子供と妻を交通事故で相次いで無くし、特に妻については遺書めいたメモもあって自責の念に捕らわれている。儲ける気持ちはさらさらなく、経営者としては失格であるが、周囲の人に向ける理解と気持ちはやさしい。各編はそれぞれの恋愛をベースに進むが、その色彩は割と濃厚。特に女性側の性欲が赤裸々に語られる。なかなかの出来。しばらく読み込むか。

コンビニ・ララバイ (集英社文庫)

コンビニ・ララバイ (集英社文庫)