小説上杉鷹山

長編歴史小説。日向高鍋から米沢藩に養子に入った鷹山公が破産寸前の財政を立て直す姿を描く。小藩からの養子の立場を自覚し、アウトローの改革派を組織、守旧派に対抗する。決して急がず、説得と忍従の日々だが、最後は果断な処置に出る。頼みの家老がやがて権力におぼれ蟄居させることになるがこれは汚れ役の宿命か。常に理想高く民のことを第一義に考えた善政。決め手は人徳ということだろう。現在の企業経営に通じるところは多数。多くの経営者が座右の書としているのは頷ける。

小説 上杉鷹山 全一冊 (集英社文庫)

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