政権交代

著者の自民党政治への絶縁状。日本の再生には明治維新に等しいラジカルな革命が必要であるとする。戦後の成功は「格差無き高度成長」に象徴される。池田の所得倍増と田中の列島改造によって歴史上類い希な平等社会が実現した。それを支えた官僚機構は制度疲労を起こし、互いのしがらみの中で生半可な改革では救いがたい状態になっている。ダメをおしたのが小泉改革であり、ポピュラリズムのみに頼った政治手法で、改革は成果をあげていない。今後は年金、医療、教育に真の民営化、競争を導入し、地方自治をすすめるべきとする。最終章は小沢一郎との対談。民主党に期待するという鮮明な姿勢は消去法ではないのだろうか。

政権交代

政権交代