黄金の人生設計図

副題は人生九十年をどう生きるか。急速に高齢化が進む日本社会への提言書。高度経済成長に代表される産業資本主義から次の時代への転換期にあるとする。キーワードは自立とフェアネス。個人レベルでの意識改革が必要と説く。堺屋太一の「知価社会」に通じるところがある。経済危機以前に著されているが、明解な論旨は普遍的。好著。

  • 「人本主義」は従業員主権からプロフェッショナル主権に移行すべき
  • 90年代を通して日本企業は財務の大幅な改善を行った。人事制度の改善は遅れている。
  • 高齢者世帯の一人あたりの収入はむしろ現役世代を上回る。資産残高をあわせると経済的強者である。