2019-08-01 肖像彫刻家 書評 美術 主人公は売れない彫刻家。イタリアで磨いた腕は確かだが、芸術の域には届かず、親の遺産とバイトで食いつなぐ日々。とあるころから彼の作るブロンズ像にはモデルの魂が宿り、不思議な現象を引き起こす。作者の得意なモチーフではあるが、本作はコミカル仕立て。その中で家族やご近所との関係を際立たせるところは流石。愉しく読ませて頂いた。 肖像彫刻家 作者: 篠田節子 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2019/03/22 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る