肖像彫刻家

主人公は売れない彫刻家。イタリアで磨いた腕は確かだが、芸術の域には届かず、親の遺産とバイトで食いつなぐ日々。とあるころから彼の作るブロンズ像にはモデルの魂が宿り、不思議な現象を引き起こす。作者の得意なモチーフではあるが、本作はコミカル仕立て。その中で家族やご近所との関係を際立たせるところは流石。愉しく読ませて頂いた。

 

肖像彫刻家

肖像彫刻家