教養としてのワイン

入門書。産地やブドウ種から、楽しみ方まで基本を解説する。著者は長年オークションに携わっただけに超高級ワインが紹介され残念ながら入手できない。歴史上の有名なエピソードも散りばめて読み易い構成になっている。既知の内容が多いが知らない項目もあり、この世界の深さを知った。

イタリア/ピエモンテバローロバルバレスコ ネッビオーロ

イタリア/トスカーナ/スーパータスカン(サッシカイア) カベルネメルロー100%

 

 

 

世界のビジネスエリートが身につける 教養としてのワイン

世界のビジネスエリートが身につける 教養としてのワイン

 

 

 

出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと

タイトルどうりの内容。夫と別居生活に入った著書は書店の店長。SNSの出会いサイトで様々な人と出会い、自らの引き出しの中から選書し推薦する。当然男女の関係を期待する奴らがいるが、これは軽くいなし、経験を積んで自らを鍛えていく。1年後最終的には離婚、転職を乗り切り新たなスタートを切った。本のジャンルはややサブカル的で触手が動かないが、内容的には波乱万丈で面白い1冊。現代の若者の生態や考え方が理解できたのは収穫。

 

 

 

平成の経営

平成30年を経営学の視点から振り返る。バブルの崩壊と金融危機リーマンショックと大震災という2度の危機を乗り切った。疾風の下に勁草が育つとポジティブな見解。電気と自動車の差異は、複雑性の高さによる。またトヨタと日産を比較し、日本的な人本主義かつピザ型の海外進出を高く評価する。今後の課題としては、内部留保の積み上げでなく積極的な投資を促す図表データを多用し、説得力に富む。やや楽観的に過ぎるところは、今後の日本経済への期待を込めてというところだろう。。期待に違わぬ好著。

-ITでの敗北は人材供給力の差

-化学や食品は複雑性を活かせる業種

-飛行機代をたくさんつかう経営。=技術の内外交流

-日本は企業に所属、アメリカは参加する

-組織の高齢化はアニマルルスピリットの低下を招く

 

平成の経営

平成の経営

 

 

新世界

若手のオピニオンリーダである著者が、新たな社会像を描く。ネット社会では積み上げた信用が力を持つ。この信用はクラウドファンディングで換金することも可能。自ら売れっ子の芸人から転身。オンラインサロンを創設し、その樹の下には有能な人々が集う。うらやましいほどの実践力、世代差も感じるがこうゆう生き方も今後十分あると感じた。刺激的な一冊。注目したい。

 

 

新世界

新世界

 

 

韓めし政治学

食の面から、韓国の政治経済を切る。韓国駐在大御所の最新著作。朴大統領は独食が批判された。これは父親からの宿阿かもしれぬ。何が何でも反日の愛国精神には脱帽だが変化の兆しもある。特に世代間格差が激しい。ご本人は右派だけにバッシングの対象になることもしばしば。いつになく軽めの内容。興味深く読まして頂きました。

 

 

韓めし政治学 (角川新書)

韓めし政治学 (角川新書)

 

 

 

これからお祈りに行きます

中編集。いずれも現代の男性側の視点から、日常生活や恋愛がテーマ。特に地元の奇祭であるサイガ様がメインとなる第一編。願いがかなえられると体の一部を差し出すことになるという伝説だが、それが実現し主人公の周囲の人々の環境が変わるラストは、すがすがしくはある。著者にしては作風がやや抒情描写的。ページ数のわりに読破に時間を要した。

 

 

これからお祈りにいきます (角川文庫)
 

 

帝冠の恋

オーストリ皇太子妃ゾフィーが主人公の歴史恋愛小説。ナポレオン後のウィーン会議体制時代。美貌と知略で政治家として活躍。政略結婚で愛なき夫婦生活の隙間を埋めるのはナポレオンの忘れ形見。最後は結核に倒れる相手を見送ることになる。どこまでが史実がは大いに疑問だが、政敵や夫、侍従まで心酔させる人間性を描く。名高いエリザベートから見れば怖い姑。

 

 

帝冠の恋 (徳間文庫)

帝冠の恋 (徳間文庫)