これからお祈りに行きます

中編集。いずれも現代の男性側の視点から、日常生活や恋愛がテーマ。特に地元の奇祭であるサイガ様がメインとなる第一編。願いがかなえられると体の一部を差し出すことになるという伝説だが、それが実現し主人公の周囲の人々の環境が変わるラストは、すがすがしくはある。著者にしては作風がやや抒情描写的。ページ数のわりに読破に時間を要した。

 

 

これからお祈りにいきます (角川文庫)