2035年の世界地図

世界の知性と呼ばれる4人が、コロナパンデミックウクライナ侵攻で揺れ動く世界を展望する。副題にあるように民主主義と資本主義の未来。総じて楽観的で、一時的な後退はあるにせよ、終結後はグローバル化が進展すると予測。西欧的な見方がベースとなるが、民主主義インドの発展に期待し、日本にはアジアでの仲介役を期待する。4人のインタビューをベースに日本の識者が解説を加える構成。難解さはないが、今一つ主張がはっきりしない。消化不良気味である。

 

-高等教育を受けた割合が25%を超えると伝統的イデオロギーが崩壊する。かつてのソ連、中国はそれに近づく。

-中国社会はつねに平等性を求める価値観。

-世界は国民国家の論理で動いている。世界社会は未だ成立せず。

-今日の過剰な情報を取り扱う思考は成熟していない。人類は希少なものを求めてきた。