奇跡のバックホーム

阪神期待の大型外野手だった著者の闘病記。入団3年目にして開幕スタメンを掴み取る。恵まれた才能はもちろんだが、誰にも負けぬ練習の虫。開花を目前に脳腫瘍に侵される。手術と抗がん剤治療で、病には勝ったが視力が戻らず引退を余儀なくされる。奇跡は引退試合での守備。よく見えない中でセンターからの捕殺。誰もが野球の神様の存在を信じた一瞬であった。講演や著作を通じて難病の人々に勇気を与える活動。感動の一冊。