習近平帝国の暗号2035

習近平政権の内情と目指す姿を描く。著者は日経記者で北京駐在。ちょうど5年前の党大会。2期目を目指す人事抗争。腐敗撲滅を武器に軍部を含めた反対勢力を無力化していく。経済発展と軍備拡張により2035年に米国を凌駕することが野望。そのために今は雌伏の時で国境紛争は好ましくない。言うことを聞かない北朝鮮には不満。先の読めないトランプ政権にも腐心する。この5年間で香港は大きく動き、台湾もきな臭くなっている。路線は加速している。遅れて出てきた政治家である習近平は気心の知れた地方時代の部下を重用する。あまりに登場人物が多くイメージと直結しない。400頁近い大作。読破は骨がおれた。

 

-中国自身が60年代に核実験により大国の仲間入りした歴史。