著者は経産省出身の中国ウオッチャー。経済が専門でありかって自ら予測した中国台頭の終演を予測する。GDPでアメリカを超える可能性は無くなったと断言。習近平は権力を掌握したが、経済の閉塞感から待った無しの改革を迫られており、三中全会で保守派に気遣いながらもその方針の明らかにした。後半は日米中の政治情勢。日中関係は防空識別圏の問題と安倍首相の靖国参拝で最悪の状態にあり、尖閣問題は冷却期間を置くしかないとする。相手を批判し愛国心をあおるマスコミの姿勢も批判。まったく同意。
- リーマショック
- 4兆元の2狂乱投資
- 過剰投資による設備過大
- 地方政府の過剰債務/中央政府は健全
- 高齢化により成長は減速
- 作者: 津上俊哉
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2014/02/20
- メディア: 新書
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