黛家の兄弟

舞台は江戸中期の架空の小藩。家老の息子として生まれた三兄弟。末弟は大目付の家に婿入り。遊び人の次男が次席家老との権力争いに巻き込まれ、切腹させられることになる。十数年を経て再燃する政争に、見事な策略で挑む。ここまで白黒をつけるとは想定以上のシナリオ。全篇に兄弟愛、夫婦愛、友人愛と盛りだくさんのテーマを調和させ展開する。なかなかの秀作。シリーズ化されるようなので時間があれば。