ナチを欺いた死体

第二次大戦のシチリア反抗作戦。英国諜報部が実施した謀略欺瞞作戦。死体に重要文書を持たせ、わざとスペイン海岸に漂着させる。そこには他の攻撃目標が示されドイツ側の防御態勢を混乱させる。結果として作戦は成功し、ムッソリーニの失脚につながった。本作はそのノンフィクション。戦後明らかになった事実も付け加え、全体像を描く。ドイツ側にも一部には謀略に気づいていながら反ナチで消極的に協力した向きもいた。500頁を超す大作。翻訳物で覚悟はしていたが読破に時間を要した。