犬部

北里大学獣医学部の動物愛護サークルを描くノンフィクション。捨てられた犬猫を保護し、里親を見つける活動を続ける。その実態は生半可なものではなく、自らの生活を犠牲にしての闘いが続く。メンバーは獣医師の卵であり、意識は高いが葛藤は続く。一時廃部の危機を迎えるがそれを乗り越え「しっぽの会」として後輩に受け継がれていく。。学生たちの熱意に頭が下がる思い。その反面安易にペットを捨てる人々がいることも事実。感動の長編だがもっとも心動かされたのは馳星周氏の力強い解説。