アンブレイカブル

連作小説。主人公は内務省のエリート官僚。特高警察を指揮し、戦前戦中を通じて思想弾圧、小林多喜二三木清を死に追い込む。はじめは理想を追う施策でも、巨大組織は自己防衛のために拡大を続け、人間性を圧殺していく。作者の特異な諜報ジャンルのエンタメ。よく人間は描けている。