2016-07-03 象は忘れない 書評 福島原発事故を題材とした連作。現場や地元で携わった無名の人々を描く。ある意味情報に疎く、災禍に対して無力な人々。事故がもたらした理不尽さに対しては憤りがくすぶる。ご都合主義の政府方針もお粗末。すでに事故が無かったものとしたい政府や東電さらにマスコミに対する強烈な批判となっている。硬派で考えさせられる作品。象は忘れない作者: 柳広司出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2016/02/08メディア: 単行本この商品を含むブログ (11件) を見る