生きるとか死ぬとか父親とか

連作エッセイ。70代後半の父親と40代の娘(作者)。離れて暮らすが、亡くなった母の墓参等で時折一緒になる。若い頃からの父親の人生を掘り起こす形。事業に失敗、豪邸を手放す結果になるが、特に女性には魅力的な人のようで、人物像自体が面白い。娘としての反発と愛情もよく出ている。愉しみながら考えさせられる一冊。