2016-06-16 十三匹の犬 書評 ある家族と歴代の飼い犬の関係を、犬の視点から書き、最後に飼い主からの補足で完結するという連作集。戦前の中国と戦後の日本が舞台。犬たちの運命が如何に人間に左右されるかが丹念に描かれる。犬付きの主人とその娘が愛情を持って犬たちに接する。犬側の視点は生き物としての本能と、限定された情報からの記述となり新鮮。純文学に近い作風。意外と手間取った。十三匹の犬作者: 加藤幸子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2016/03/28メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る