不死身の特攻兵

陸軍の第一回特攻隊員生き残り。当時は伍長で腕には自信があり、爆弾を投下し帰還することで抗命。出撃前に戦死した将校も投下方法を模索するなど同じ考え。9回の出撃を生き残る。当然批判にさらされ、半ば懲罰的な出撃を迫られるが、運命のいたずらで生き延びる。本書の執筆時は存命でインタビューが主体となる。後半は著者による日本人論。村社会による集団我は思考を停止させる。現代も引き継がれる日本人の負の特性。衝撃的な一冊で考えさせられた。