甦る天平の夢興福寺中金堂再建まで25年の歩み

興福寺管主である著者が、中金堂再建の軌跡を描く。奈良公園の一部となっていた寺を本来の祈りの空間にするのが長年の夢。柱となるヒノキの巨木は国内では入手できず、カナダやアフリカから別材を調達。これで物理的な目途は立てる。構造体には最新の技術も駆使、いちからの再建ではなく現代建築の粋を結集する。柱には法相宗の高僧を描く。後半は国宝のガイド。何度も訪ねた場所だけにこちらは頭に入っている。一度訪ねてみたい。