独裁者ですがなにか

北朝鮮金正恩を題材にしたパロディ小説。暗殺を恐れる独裁者は塒でAIロボットと会話する。このペッパーが曲者で自ら暗殺した兄の名を語り、独裁者を恐れさせる。接続先はどこかの諜報機関か。前半はユーモア小説だが、後半は主人公の孤独感を強調。ミサイル事故により、唯一の理解者である妹が自殺。自らも死を受け入れる。運命に逆らえなかった哀れな一生。さて現実はどうなるやら。

独裁者ですが、なにか? (小学館文庫)

独裁者ですが、なにか? (小学館文庫)