遊戯神通

絵師若冲を題材にした歴史小説。明治期にその子孫である芸妓がいたことからストーリを展開。生涯独身であった若冲に妻と子供の存在を見る。主人公はこちらは末弟の妻となる美形の女性。末弟は実は若冲の実子なのだが、若くして謎の死を遂げる。ヒロインは若冲人間性に魅かれ、その創作を助ける。作中に代表作がいくつも出てきて読む側の創造を掻き立てる。展覧会の売店で見かけて存在を知る。白河出張の往復で読破。甘めの評価。