経済学者がTPPの功罪をわかりやすく解説する。基調は推進派。WTO(GATT)が本筋だが多国間では合意できない事項は、地域別の連携を取るのが現実的な路線。アメリカには対中国の地政学的な思惑はあるが、日本に取っては経済成長の糧になる。韓国やタイも参加してくるだろうと予測。国内農業への影響が懸念されるが、新しい形態での積極的な発展が期待されると楽観論。ネガティブな懸念は「お化け」と両断。最大の懸念はお膝元のアメリカの政治状況というのは皮肉。
- 作者: 伊藤元重
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2015/12/19
- メディア: 単行本（ソフトカバー）
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