ポストグローバル時代の地政学

地政学、地経学の観点から急速に変化する国際情勢を予想する。内向きなトランプ政権。拡大志向の中国、ロシアに挟まれ日本は周辺国への陥落が懸念される。取るべき方策はアメリカ発の民主主義、国際協調主義を堅持しつつ、中国主導のアジア発展に寄り添う。SNSを中心とする怒りの発露を収める人的交流がキーとなる。著者は共同通信のジャーナリスト。新たな視点があり興味深い一冊。

  • ロシアは米国の1/8、中国の1/4の経済力
  • 地政学国家であるロシア、中国は強権国家であり空白地域への進出を狙う。
  • 自分の好む報道しか受け付けないフィルターバブル
  • 欧米の民主主義と市場経済は中東では浸透せず、イスラムが価値を高める。
  • 南から北への移民の地政学

「ポスト・グローバル時代」の地政学 (新潮選書)

「ポスト・グローバル時代」の地政学 (新潮選書)