ミッション建国

主人公である保守与党の青年局長(モデルは小泉ジュニア?)が若手議員の勉強会を立ち上げ、日本の未来への政策を提言する。キーは少子化対策、老齢化対策、一次産業回帰による地方活性。ハコモノ投資ではなく、若い世代の巣(ネスト)となる住宅投資を提案。IT企業の経営者の協力を得、最後は東京都知事選に出馬しモデルケースを立ち上げることに。中国は経済が行き詰まった時にガス抜きのため尖閣へ進行する可能性がある。集団的自衛権はその対策だが果たしてアメリカが動いてくれるかの懸念がある。小説の形を借りているが切実な難問に正面から取り組みひとつの解を出したことは評価に値する。既得権で動けない政官界の反応は鈍いだろう。最終章ではグレートリセットが暗示される。

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