元エリート銀行員である著者が、題名の通り真正面から重いテーマに挑む。厳しい銀行での競争を人事部の立場から率直に語る。総会屋事件等で本領発揮するが退職し作家業へ転身。命題の結論から言えば、いかに組織の中に自分の存在価値を見出すか。地位でも金銭でも無い自己承認要求を満足させることが肝要。これは部下についても言える。どんな人でも長所を引き出すことが仕事。立場が上になるほど求められる資質は高度になる。肝に銘じたい。好著である。
- 幹部はやりたいことでなくやるべきことを。
- 支店長は勘定でなく感情
- 人間関係はいかに素の自分を受け入れてもらえるか。
- 作者: 江上剛
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2015/05/02
- メディア: 新書
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