小説外務省

外務省の若手官僚を主人公に副題にあるとおり尖閣問題の正体に迫る。現在の外務省はアメリカンスクールが主要人事を独占しており、自主外交とはほど遠くアメリカのいいなり状態。中国とは国交回復時に尖閣問題は棚上げしていたはずなのに、国有化により自らその好ましい状況を崩した。日ロの接近を警戒する米英が北方領土を曖昧にしたのと同じく、日中の喉元に領土問題を意図的に残された状態。正しい意見が通らない組織は自ら壊滅する。衝撃的な一冊。著者も外務官僚だがキャリアを見ると主流では無かったようだ。

小説 外務省-尖閣問題の正体

小説 外務省-尖閣問題の正体