日米開戦の正体

最大の愚作である真珠湾攻撃。なぜ日本のリーダー達はその道を選んだのか。日露戦争の勝利により獲得した満州の権益を守ろうとする余り、国際社会の動きに盲目となってしまった。主張のためにテロを繰り返す軍部を筆頭に、権益のためにそれにすり寄る官僚や迎合するメディア。最大の原因は日本人の常習となっている妥協と盲従。現在のきな臭い動静に通じると著者は警鐘を発する。オリジナルな部分は少なく大部分が文献からの引用。それだけに既知の歴史的事実も多い。繰り返しも多く読破には力を要した。衝撃の前作には及ばない。

日米開戦の正体――なぜ真珠湾攻撃という道を歩んだのか

日米開戦の正体――なぜ真珠湾攻撃という道を歩んだのか