小説外務省Ⅱ

続編。熱血漢の外交官が主人公。尖閣問題で意見具申し、テヘランへ左遷させられる。腐ることなく中東情勢の情報収集にいそしむ。古き良き風通しの良い外務省を体現。中東問題はイスラム教の宗派対立があるが、その陰にはアメリカのネオコンが暗躍する。日本の対米追随を鋭く批判。現地の散文を多く引用するのが印象に残る。一作目の衝撃には及ばない。

小説 外務省II-陰謀渦巻く中東

小説 外務省II-陰謀渦巻く中東