藤堂高虎が主人公。豊臣秀長の家臣であったが、後に家康の参謀格となり、天下のために豊臣家を滅ぼすことになる。策謀家のイメージがあるが、淀君や三成の非道に憤慨し、いったん高野山で出家の道を選ぼうとする。夏の陣では先陣を切り多くの家臣を失う。著者は領民のためを思い最善の選択をしてきた結果と好意的。大作だが連載小説風で読みやすい。三重大と協力し史実考証もしっかり。
- 作者: 安部龍太郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2013/04/27
- メディア: 文庫
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