村上海賊の娘

歴史長編。戦国時代の海賊王村上武吉の娘が主人公。父の資質を最も引き継いだヒロインが木津川海戦に臨む。戦いの悲惨さに一度は引きこもるが、本願寺に残して来た信徒を想い、再び鬼手として水軍を渦中に巻き込む。周囲の登場人物はみな史実上の実在人物。中でも泉州海賊を率いる真鍋の当主が圧倒的な存在感で描かれる。前半はコミカルに後半は重厚な描写。戦闘シーンがさすがに長くやや疲れた。文庫本で4冊の大作。

 

村上海賊の娘(一) (新潮文庫)

村上海賊の娘(一) (新潮文庫)

 
村上海賊の娘(二) (新潮文庫)

村上海賊の娘(二) (新潮文庫)

 
村上海賊の娘(三) (新潮文庫)

村上海賊の娘(三) (新潮文庫)

 
村上海賊の娘(四) (新潮文庫)

村上海賊の娘(四) (新潮文庫)