守教

九州久留米藩隠れキリシタンを題材にする歴史小説大友宗麟の家臣が引退、大庄屋となり彼の子孫が代々、信仰を守り抜く。禁教の時代も、現実的な対応で踏み絵は踏み、心の中の信仰を守り続ける。一方で献身的な聖職者の姿も描かれる。その遥かな旅路と歩いた距離には驚かされる。300年、10代以上の壮大な叙事詩。読みやすく構成されているが、登場人物が多く完全には把握できないところが唯一の難点。

 

 

守教(上) (新潮文庫)

守教(上) (新潮文庫)

  • 作者:帚木 蓬生
  • 発売日: 2020/03/28
  • メディア: 文庫
 
守教(下) (新潮文庫)

守教(下) (新潮文庫)

  • 作者:帚木 蓬生
  • 発売日: 2020/03/28
  • メディア: 文庫