2020-08-18 守教 書評 歴史 社会 九州久留米藩の隠れキリシタンを題材にする歴史小説。大友宗麟の家臣が引退、大庄屋となり彼の子孫が代々、信仰を守り抜く。禁教の時代も、現実的な対応で踏み絵は踏み、心の中の信仰を守り続ける。一方で献身的な聖職者の姿も描かれる。その遥かな旅路と歩いた距離には驚かされる。300年、10代以上の壮大な叙事詩。読みやすく構成されているが、登場人物が多く完全には把握できないところが唯一の難点。 守教(上) (新潮文庫) 作者:帚木 蓬生 発売日: 2020/03/28 メディア: 文庫 守教(下) (新潮文庫) 作者:帚木 蓬生 発売日: 2020/03/28 メディア: 文庫