いつも一緒に

19人の作家による飼い犬にまつわるエッセイ集。それぞれの作品の長さはまちまちだが、いずれ劣らぬ文章の達人が愛犬への想いを感情豊かにそしておそらく人に対するより素直に述べている。あらためて犬と人間の深い関係。コンパニオンとしての位置づけを思い知らされる。やがて訪れる悲しい別れも正面から向かい合う。時代の移り変わりによって犬との接し方、飼い方は表面上ずいぶん変わったように見えるが本質の部分は変わらない。犬好きにとっては珠玉の一冊である。

いつも一緒に―犬と作家のものがたり (新潮文庫)

いつも一緒に―犬と作家のものがたり (新潮文庫)