奇蹟の画家

神戸を本拠とする清貧で無名の画家「石井一男」。彼を発掘した画商さらに作品を購入したオーナーたちとの物語を描く美術ノンフィクション。小品ながら女神像を中心に観る者の心に直接訴える不思議な作風。画家のとってモチーフはやや宗教的な啓示による。観る側はそこに癒しや人生への応援を見いだす。芸術を創る、発見する、所有する本来の意味を問う。ルポとしては後半はやや画家から離れ、拡散したことが残念。

奇蹟の画家

奇蹟の画家