国産ワインの父阿井宇介。その薫陶を受けた3人の若者が本物の国産ワインを求めて苦戦奮闘し、それぞれのワイナリーで理想を追う姿を描いたノンフィクション。優れたワインにはぶどうの栽培と醸造が不可欠であるが、あらためてワインは農産物であることを思い知らされる。生産者にとってはのめり込むほど奥が深い魔物。休日はもちろん家族を犠牲にしてまで打ち込む姿は鬼気迫るものがある。セザンヌと同じく自らを自然の増幅装置と位置づける。ワインは人なり。
- 岡本英史
- 城戸亜紀人
- 曾我彰彦
- 作者: 河合香織
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2010/11/16
- メディア: 単行本
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